『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』★7

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ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』をクリアした。1988年にファミコンディスクシステム用のソフトとして発売されたもののリメイク。いわゆるコマンド選択式アドベンチャーで、リメイクは『STEINS;GATE』のMAGES.が担当した。

崖の下で倒れていた主人公は男の声で目を覚ますが記憶喪失となり、倒れていた崖に戻ると自分が所属しているという探偵事務所の後輩、立花あゆみに出会う。そして記憶を失う以前に依頼されていた日本有数の資産家綾城キクの死についての調査を再開する。

ファミコン用ソフトの時代のアドベンチャーゲームであるため、展開は遅い。操作や選択肢も『逆転裁判』のような納得感のあるものではなく、総当りでなんとかなる、みたいなものでわりとストレスが溜まる。まさにファミコン時代のアドベンチャーゲームだと思う。

だけど人々に丁寧に聞き込みをして関係性を築き、徐々に真相にたどり着く醍醐味はとても魅力的だった。推理における閃きは皆無だが、足を使って仕事する探偵ならではの要素がふんだんに盛り込まれていて、なおかつその上で驚きを提供するシナリオはとても良かった。名作と呼ばれるのも頷ける。なおかつ、今風の美術もすばらしかったです。